2012年08月08日

股関節痛【私の痛みL】

私の痛みについて、前回から約2ヶ月ぶりの記事になります〜(^^)/


ウエットスーツを洗っていたときになってしまったぎっくり腰は、1週間ほど安静にしていたら治ってしまいました♪


今年の2月3日、『股関節セラピー ginzaplus』の佐藤先生は言いました。


「この痛みは半年もすればなくなる痛みですね。」


あれから、半年が経ちました。私の股関節の痛み、、、


ほとんどなくなりました〜!(^o^)/


日常生活で痛みが出ることは全くありません♪それは、痛みが出そうなことをしていないからかもしれませんが、裏返せば、痛みが出そうな動きは、私の生活において、必要のない動きということでもあります。


一般的に、痛みが出ないように体をかばうと、別のところに痛みが出てくることがよくありますが、そのような痛みもありません。


以前には、手術も覚悟した痛みでしたが、それに悩まされることは、もうありません。大腿直筋の痛みもなくなりました♪あぐらも楽にかけるようになりました。


佐藤先生には、感謝感謝です!


ただ、サーフィンをすると、腸腰筋や大腿直筋などが、少し痛むことがあります。でも、この痛みは、日常生活では、出ることはありません♪


なぜこのように痛みがなくなっていったのか、今後自分なりに整理し、このブログでみなさんにお伝えしようと思っています。


すっかり股関節の痛みから解放された私は、7月27日、新潟県の苗場スキー場で毎年開催されている野外音楽イベント『FUJI ROCK FESTIVAL'12』に行ってきました!楽しくて楽しくて、いたるところで飛び跳ねていました(笑)。かなり激しく動き回っていましたが、股関節の痛みは全く出ませんでした♪


DSC_0168.JPG

写真:THE STONE ROSES(GREEN STAGEにて)


この上の写真は、『FUJI ROCK FESTIVAL'12』での一コマです。大好きなバンドの一つである、『THE STONE ROSES』の、ライブ終了後の写真です。このバンドは、昨年、15年ぶりに再結成し、活動を再開しました。新たなチャレンジです!この写真で、メンバーが気持ち良く両手を挙げているように、私も上手に痛みと付き合いながら、気持ち良くいろんなことにチャレンジしていきたいと思いました。(^^)/


さて、前回のぎっくり腰に続き、また“オチ”があります(笑)。6月の終わりごろ、奥歯が虫歯になってしまいました。その虫歯のせいで、頭や顔までも痛くなってしまいました。小学生のとき以来、なんと25年ぶりぐらいに、歯医者さんのお世話になることになってしまいました!


毎週のように治療をしてもらい、痛みがなくなったり、痛みが出たりの繰り返しです。痛みがあると、何もする気になれなくなってしまいます(>_<)。この虫歯は、痛みを抱えている人の気持ちを忘れるな、というメッセージなのでしょうか??


股関節痛、ぎっくり腰、虫歯、最近いろんな痛みを経験しています。医療に携わる者として、これらの経験を忘れずに、患者さんに寄り添いながら、患者さんが痛みから解放されるよう、ベストを尽くしていこうと思います。(^^)/


つづく・・・


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2012年08月12日

脊髄の神経可塑的変化【中枢性感作】

炎症が持続したり、神経が損傷を受けたりした場合、中枢神経系の様々なところで侵害受容ニューロンの機能が変化して、『痛み』が増強しやすくなります。これを中枢性感作といいます(病態による分類【痛みの分類@】参照)。この中枢性感作は、特に脊髄で解明されています。ここでは、脊髄での中枢性感作の代表的なものを紹介します。


@ワインドアップ

ワインドアップとは、一次侵害受容ニューロンのうち、C線維の興奮が繰り返し生じると、脊髄後角に存在する二次侵害受容ニューロンである広作動域ニューロンの興奮数が、しだいに増加する現象です。この現象により、『痛み』はしだいに増強してしまいます。


A長期増強

長期増強とは、シナプスでの刺激伝達が高頻度で行われると、シナプス伝達効率が上昇し、その状態が維持される現象です。この現象は、『痛み』の持続、慢性化に関与すると考えられています。


Bシナプス再構築

通常、『痛み』を伝える一次侵害受容ニューロンや、触覚情報を伝えるAβ線維は、それぞれ脊髄後角の所定のエリアへ進入し、所定の神経とシナプスを形成しています。しかし、末梢神経が損傷すると、次の現象が生じます。まず、C線維が変性して脱落します。すると、Aβ線維から、新たな軸索が枝分かれし、脊髄後角でC線維シナプスしていた神経と、シナプスを形成します。この新たなシナプス形成によって、「触ると痛みが出る」というアロディニアが生じることになります。しかし、最近の研究で、Aβ線維から枝分かれする軸索は、C線維が進入している脊髄後角のエリアまで達しないことが明らかとなり、このシナプス再構築の機序は、疑問視されています。


C脱抑制

通常、脊髄後角のシナプスの前後では、抑制性介在ニューロンによって、興奮の伝達が弱まるよう調整されています。しかし、末梢神経が損傷すると、抑制性介在ニューロンが変性したり、抑制性伝達物質の含有量が減ったりするという報告があります。また、組織損傷による疼痛が慢性的に生じていると、下降性疼痛抑制系『下行性疼痛抑制系』と『内因性オピオイド系』【痛みの抑制A】参照)が作用しないという報告もあります。これらのように、シナプス前後の抑制が減弱すると、シナプス伝達が通常より亢進し、『痛み』が生じやすくなります。


Dグリア細胞の活性化

末梢神経が損傷すると、脊髄後角のグリア細胞、特にミクログリアが活性化します。また、炎症が生じていると、炎症により産生されるサイトカインが血流にのって脊髄に入り、ミクログリアを活性化させます。活性化したグリア細胞、特にミクログリアは、サイトカインを放出します。そのサイトカインは、一次侵害受容ニューロンの脊髄内終末からの神経伝達物質の放出を促進し、二次侵害受容ニューロンの興奮性を増大させます。したがって、シナプス伝達が亢進し、『痛み』が生じやすくなります。


グリア細胞とは、神経膠細胞ともよばれ、神経細胞を支えている支持細胞です。グリア細胞の数は、ヒトの脳では、神経細胞の50倍ほどあります。中枢神経と末梢神経では、グリア細胞の種類が異なっています。中枢神経では、オリゴデンドロサイト希突起膠細胞)、アストロサイト星状膠細胞)、ミクログリア小膠細胞)、上衣細胞などがあり、末梢神経では、外套細胞衛星細胞)、シュワン細胞などがあります。



以上のように、『痛み』が長く続いたり、神経そのものが損傷したりすると、中枢性感作が生じます。この状態が続くと、痛み刺激がなくなっても『痛み』が治まらないといった、慢性痛に陥ってしまいます(>_<)。中枢性感作を生じさせないよう、『痛み』は長引かせないようにしましょう!(^^)/


おわり(^^)


〈主な参考文献〉
松原貴子,沖田実,森岡周:ペインリハビリテーション,三輪書店.2011.
小山なつ:痛みと鎮痛の基礎知識(上)基礎編,技術評論社.2010.

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2012年08月13日

一次体性感覚野【脳の中の痛みC】

今回からは、『急性痛の情動、認知【脳の中の痛みB】』の続きを再開し、『痛み』に関連する脳の領域をみていきます。(^^)/


これまでの『痛み』に関する脳研究によると、『痛み』の関連する主要な責任領域として6つの領域が考えられています。それは、一次体性感覚野二次体性感覚野島皮質視床前帯状回前頭前野です。


また、関連領域としては、一次運動野補足運動野後頭頂葉後帯状回大脳基底核視床下部扁桃体傍小脳脚核中脳中心灰白質が挙げられています。


では、これらの領域について、『痛み』を主なテーマとして、その機能や特徴をみていきましょう。ただ、脳の機能や特徴は、まだ解明されていないことが多いのが実情です。したがって、ここで説明する内容は、現時点ではそのように考えられていますが、新しい事実の発見により変更される可能性が十分にあります。



@一次体性感覚野

一次体性感覚野は、ブロードマン・エリアにおける3野1野2野にあたります。


ブロードマン・エリアとは、コルビニアン・ブロードマンという人物による大脳新皮質の解剖学・細胞構築学的区分の通称です。ブロードマンの原典では、大脳皮質組織の神経細胞を染色して可視化し、組織構造が均一である部分をひとまとまりとして区分し、1〜52までの番号をつけています(ブロードマンの脳地図(Wikipedia)参照)。


一次体性感覚野では、3野1野2野の順序で、階層性の情報処理が行われます。


3野は、3a野3b野に分かれます。3a野には、深部感覚情報が到達し、3b野には、表在感覚情報が到達します。体表に加わった痛み刺激は3b野の所定の箇所に到達するため、3b野は痛み刺激が加わった場所を識別する領域と考えられています。このように、3b野では体表の部位が再現されており、これを体部位再現といいます(体性感覚(Wikipedia)参照)。


3b野では細かく体部位が再現されていますが、1野では体部位がオーバーラップされて再現されていることが分かっています。例えば、3b野では手の指が独立して再現されているのに対し、1野では複数の指、もしくは、手全体として再現されています。


1野は、注意機能の影響を大いに受けます。つまり、『痛み』に注意を向けると、この領域は活動が大きくなり、注意を向けないと、活動が小さくなります。


2野は、能動的接触(自ら触ること)による対象物の識別に関与しており、外界の認識に関与する領域と考えられています。


一次体性感覚野の特徴として、痛み刺激の強度に比例して活動が増加することが挙げられます。


以上のように、一次体性感覚野は、痛み刺激を受けた場所を識別し、注意機能の影響を大きく受ける領域と考えられており、痛み刺激の強度に比例して活動が増加する特徴があります。


また、一次体性感覚野は、次回紹介する二次体性感覚野とともに、痛み刺激に応答する急性痛に主に関与し、慢性痛で生じる自発痛には、あまり関与しないと報告されています。これらの領域は、現在のところ、体部位再現に従った『痛み』の部位、『痛み』の強度に関わる領域として考えられています。


つづく・・・


〈主な参考文献〉
松原貴子,沖田実,森岡周:ペインリハビリテーション,三輪書店.2011.

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2012年08月14日

二次体性感覚野【脳の中の痛みD】

A二次体性感覚野

二次体性感覚野は、一次体性感覚野よりも深部にあります。この領域は、身体の片側に痛み刺激を加えても、両側とも活動する神経が多いという特徴があります。例えば、右手に痛み刺激を加えると、二次体性感覚野は両側とも活動します。


二次体性感覚野は、刺激の性質を識別するところと考えられています。これは、二次体性感覚野に病変がある患者では、痛み刺激を『痛み』の刺激だと判別できないことから、このように考えられています。


一次体性感覚野は、体部位再現に従って活動する箇所が決まっていますが、二次体性感覚野は、それほど活動箇所が明確ではありません。


『痛み』の知覚は、『痛み』を予期したときや、『痛み』に対して注意を集中しているときに変化しますが、二次体性感覚野はその変化に関連している領域であると指摘されています。また、二次体性感覚野は、学習記憶といった認知的プロセスに影響を大いに受けることが明らかになっています。


以上のように、二次体性感覚野は、刺激の性質を識別し、『痛み』の感受性の変化に関連する領域と考えられています。


また、二次体性感覚野は、前回紹介した一次体性感覚野とともに、痛み刺激に応答する急性痛に主に関与し、慢性痛で生じる自発痛には、あまり関与しないと報告されています。これらの領域は、現在のところ、体部位再現に従った『痛み』の部位、『痛み』の強度に関わる領域として考えられています。


つづく・・・


〈主な参考文献〉
松原貴子,沖田実,森岡周:ペインリハビリテーション,三輪書店.2011.

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2012年08月15日

扁桃体【脳の中の痛みE】

今回からは、『痛み』に関連する脳の領域のうち、『痛み』の情動認知に大きく関わる脳の領域について、箇条書きにして紹介します。(^^)/


ただ、脳の機能について、私自身まだよく理解していないため、頼りない内容となっています。。。(>_<)


ここで、情動認知についておさらいしておきます。


情動とは、怒り、恐怖、喜び、悲しみなど、急速に引き起こされた一時的かつ急激な感情の変化のことです。


認知とは、ある対象を知覚したうえで、それが何であるか判断したり解釈したりする過程のことです。知覚とは、ある対象から受けた感覚を、ひとまとまりの意味のあるものとして捉えることです。感覚とは、ある対象から受けた刺激を、感覚器によって受け取ることです。例えば、リンゴを見るとき、何か(リンゴ)が目に映ったと感じることが感覚(視覚)で、それを「赤い」、「丸い」と捉えることが知覚で、それを知識や経験に基づいて「リンゴだ!」と判断することが認知です。


では、『痛み』の情動認知に関わる脳の機能についてみていきましょう。(^^)/



B扁桃体

扁桃体は、快、不快の評価に大きく関わります。


扁桃体の中心核の約78%のニューロンが、下肢への痛み刺激によって興奮したと報告されています。


扁桃体は、『痛み』の情動的側面に重要な関わりをもつ領域として、いくつかの研究によって支持されています。


扁桃体は、痛み刺激と不快情動を結びつける役割をもつことが示唆されています。


・人間は喜怒哀楽という情動をもっていますが、万国共通のものとして、怒り、悲しみ、嫌悪、驚き、恐怖、幸福の6つ情動が確認されています。扁桃体は、この6つの情動に共通して関わる領域で、情動喚起のプロセスとして最も重要な領域として認識されています。


・『痛み』を有害と思う人は、扁桃体の活動が高いことが示されており、扁桃体の活動は、『痛み』の情動的側面に影響を与え、知覚の強度に影響することが考えられています。


扁桃体を取り除いたサルは、恐怖を感じないことが明らかになっており、人間においても、扁桃体に病変をきたすと、情動反応に問題が生じます。


侵害受容器からの刺激がない場合でも、扁桃体シナプス興奮性が高まると、慢性痛の症状を示すことが確認されており、不快情動反応が慢性痛に関与することが示唆されています。


扁桃体の活動増加によって、内側前頭前野の活動が減少することが、動物実験で明らかにされており、この神経プロセスが慢性痛の引き金になることも想定されています。


つづく・・・


〈主な参考文献〉
松原貴子,沖田実,森岡周:ペインリハビリテーション,三輪書店.2011.

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