2012年08月14日

二次体性感覚野【脳の中の痛みD】

A二次体性感覚野

二次体性感覚野は、一次体性感覚野よりも深部にあります。この領域は、身体の片側に痛み刺激を加えても、両側とも活動する神経が多いという特徴があります。例えば、右手に痛み刺激を加えると、二次体性感覚野は両側とも活動します。


二次体性感覚野は、刺激の性質を識別するところと考えられています。これは、二次体性感覚野に病変がある患者では、痛み刺激を『痛み』の刺激だと判別できないことから、このように考えられています。


一次体性感覚野は、体部位再現に従って活動する箇所が決まっていますが、二次体性感覚野は、それほど活動箇所が明確ではありません。


『痛み』の知覚は、『痛み』を予期したときや、『痛み』に対して注意を集中しているときに変化しますが、二次体性感覚野はその変化に関連している領域であると指摘されています。また、二次体性感覚野は、学習記憶といった認知的プロセスに影響を大いに受けることが明らかになっています。


以上のように、二次体性感覚野は、刺激の性質を識別し、『痛み』の感受性の変化に関連する領域と考えられています。


また、二次体性感覚野は、前回紹介した一次体性感覚野とともに、痛み刺激に応答する急性痛に主に関与し、慢性痛で生じる自発痛には、あまり関与しないと報告されています。これらの領域は、現在のところ、体部位再現に従った『痛み』の部位、『痛み』の強度に関わる領域として考えられています。


つづく・・・


〈主な参考文献〉
松原貴子,沖田実,森岡周:ペインリハビリテーション,三輪書店.2011.

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posted by ふなこしのりひろ at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 痛みのしくみ
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