2013年05月14日

推進力の生成C【歩行の基本E】

2.アンクルロッカー


前回説明したヒールロッカーは、踵が床に着くことで始まり、中足骨頭が床に着くことで終わります。


中足骨頭.JPG
図1:中足骨頭



中足骨頭とは、足趾(足の指)の手前の骨である中足骨の足趾側の部分です(図1)。中足骨と足趾を繋げる関節はMP関節(metatarsophalangeal joint:中足趾節関節)とよばれ、中足骨頭MP関節を構成しているものの一つです。


アンクルロッカー.JPG
図2:アンクルロッカー



中足骨頭が床に着きヒールロッカーが終わると、次は、足関節を支点として、脚が前方へ回転していきます。これを、アンクルロッカー(足関節ロッカー)といいます(図2)。


アンクルロッカー筋.JPG
図3:ヒラメ筋とアキレス腱



このとき、ヒラメ筋という筋肉が重要な働きをしています(図3)。


ヒラメ筋は、脛骨と踵を結ぶ筋肉です。ヒラメ筋の踵へ付着する腱は、ご存知の方も多いアキレス腱です(図3)。


アンクルロッカーが生じているとき、ヒラメ筋は、絶妙な活動で、脛骨の前方への回転スピードをコントロールし、効率よく身体を前進させています。


アンクルロッカーヒラメ筋なし.JPG
図4:ヒラメ筋が働かない場合のアンクルロッカー



しかし、ヒラメ筋が働かないと、脛骨の回転スピードが速くなり、大腿骨がそのスピードについていけなくなってしまいます。すると、膝が曲がってしまいます。そして、それ以上その膝が曲がっていかないよう、大腿四頭筋が活動を増大させます(図4)。


つまり、ヒラメ筋が働かないと、適切なアンクルロッカーを行えなくなり、エネルギー消費の大きい、効率の悪い歩き方となってしまいます。


次回は、フォアフットロッカーについて説明していきます。(^^)/


つづく・・・


〈主な参考文献〉
Jacquelin Perry,Judith M. Burnfield:ペリー 歩行分析 正常歩行と異常歩行 原著第2版
(武田功・他監訳).医歯薬出版,2012.

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posted by ふなこしのりひろ at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 歩行のしくみ
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