2014年01月27日

エネルギーの温存@【歩行の基本P】

Cエネルギーの温存

私たち人間は、種々の細胞と体液から作られています。したがって、私たちが生きていられるのは、それらの細胞が活動しているからです。


細胞が活動するには、いわゆる“エネルギー”が必要です。このエネルギーは、飲食物中の種々の栄養素を吸収し、呼吸によって得られた酸素によって、それらの栄養素を酸化することで作られます。


現代は飽食の時代とはいえ、いつでもどこでもすぐに飲食物を摂取できるわけではありません。言い換えれば、エネルギーを作れなくなることがあるということです。


つまり、エネルギー供給不足によって細胞が活動できなくなり、生きていくことができなくなる危険があるということです。


この危険を小さくするためには、細胞によるエネルギー消費を、できるだけ抑えることが大切なこととなります。つまり、“エネルギーの温存”が大切なこととなります。



さて、歩行についてですが、歩行は“身体”という物体の運動として捉えることができます。


上の説明で使用した“エネルギー”という言葉はやや抽象的ですが、この“エネルギー”は、物理学的には「物体が、他の物体に仕事をする能力」と定義されています。


ここでいう“仕事”とは、「物体を動かすとき、そのときに必要であった力と、動いた距離を掛けたもの」と定義されています。式にすると次のようになります。

仕事=力×距離


つまり、エネルギーとは、「物体を、ある力で、ある距離だけ動かす能力」ということになります。


したがって、物体を動かすときのエネルギー消費を最小にするには、できるだけ小さい少ない力で、できるだけ短い距離に、最小の移動に留めるようにすれば良いということになります。



私たちは歩くとき、この“エネルギーの温存”を様々な方法で自然と行っているのです。大きく分けると、次の2つのことを行っています。

1.身体の重心の移動を最小限に抑える(重心移動の最小化)
2.必要な筋肉のみ活動させる(選択的な筋肉の制御)



これらを実践できていることが、正しい歩き方には必要です。次回からは、「重心移動の最小化」について説明していきます。(^^)/


つづく・・・


〈主な参考文献〉
中野昭一・他:図解生理学 第2版.医学書院,2000.
小出昭一郎,阿部龍蔵,他:詳説 物理.三省堂,1988.
Jacquelin Perry,Judith M. Burnfield:ペリー 歩行分析 正常歩行と異常歩行 原著第2版
(武田功・他監訳).医歯薬出版,2012.
Donald A Neumann:筋骨格系のキネシオロジー(嶋田智明・他監訳).医歯薬出版,2005.

Feuno-logo-finish-small.jpg
股関節、腰、膝の痛みセラピー
『Feuno/フーノ』
ホームページはこちら


posted by ふなこしのりひろ at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 歩行のしくみ
スポンサーリンク