2014年02月10日

エネルギーの温存E【歩行の基本22】

d.前額面での骨盤の回旋

歩いているときの上への重心移動を最小にするための工夫に、「前額面での骨盤の回旋」があります。


前額面の骨盤回旋.jpg
図1:前額面での骨盤の回旋



図1は、歩いているときの重心が最も高くなっているときを、正面から見た図です。


実は、私たちは、この重心が最も高くなるとき、骨盤を少しだけ回旋させているのです(図1-b)。


重心の高さに注目すると、骨盤を回旋させたときの高さ(赤い横線)が、回旋させていないときの高さ(緑の横線)より低くなっています。つまり、重心の上への移動を小さくできているのです。


私たちはこのように、骨盤を回旋させて上への重心移動が小さくなるような歩き方をしています。



歩行時の上の重心移動.jpg
図2:歩行時の上への重心移動を最小にする工夫



図2は、次の歩き方を横に並べたものです。

a:重心移動を最小にする工夫をしていない歩き方
b:矢状面での膝関節の屈曲を加えた歩き方
c:bに前額面での骨盤の回旋を加えた歩き方


骨盤の高さに注目すると、cの高さ(赤い横線)が最も低くなっています。つまり、「矢状面での膝関節の屈曲」と、「前額面での骨盤の回旋」によって、重心の上への移動を最も小さくできているのです。



以上のように、「矢状面での膝関節の屈曲」と、「前額面での骨盤の回旋」によって、歩くときの重心の上への移動を最小にしているのです。(^^)/


次回は、歩行時の上下の重心移動を最小にする工夫についてまとめます。(^^)/


つづく・・・


〈主な参考文献〉
Donald A Neumann:筋骨格系のキネシオロジー(嶋田智明・他監訳).医歯薬出版,2005.
Jacquelin Perry,Judith M. Burnfield:ペリー 歩行分析 正常歩行と異常歩行 原著第2版
(武田功・他監訳).医歯薬出版,2012.

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