では、私たちが健康な身体であり続けるためには、どうしたら良いのでしょうか??
当然のことながら、筋肉に力を入れないように、関節を曲げないようにすれば良いということになります。
図1-aのように、関節を曲げた状態で立っていると、関節に大きな荷重がかかります。図1-bのように真っ直ぐ立っていると関節にかかる荷重は小さくなります。
さらに、図1-bの状態で、筋肉に力を入れていないと、関節にかかる荷重は最小になります。
つまり、私たちがとるべき理想的な姿勢は、できるだけ骨だけで立つ、ということです。
そして、筋肉には、骨だけで立つために必要な分だけ力を入れる、ということです。
このような姿勢、立ち方が、最も関節に荷重をかけないものなのです。こうすることで、関節の変形、椎間板ヘルニア、圧迫骨折となるリスクを減らすことができるのです。
さらに、姉妹ブログ「腰痛、股関節痛、膝の痛み、、、手術その前に!!」のカテゴリ『筋肉と痛み』での説明のように、長引く痛みは、筋肉に力が入り続けて発生してしまう“筋肉のこわばり”が原因であることが多いのですが、このような姿勢、立ち方は、この“筋肉のこわばり”を防ぐことができるのです。
今回で、【関節にかかる荷重】は終わりとなります。立つときは、筋肉で立つのではなく、できるだけ骨だけで立つようにしましょう!!
おわり(^^)
〈主な参考文献〉
中村隆一,齋藤宏,長崎浩:基礎運動学 第6版,医歯薬出版.2003.
中村隆一,齋藤宏,長崎浩:基礎運動学 第6版,医歯薬出版.2003.
いくつかサイトを回ってみたところ、正しい姿勢とは「耳の穴・肩の真中・股関節と骨盤・外踝を一直線にした超自然体」がいいとのことでした。
この姿勢のままに力を入れなければ、骨だけで立つことが可能なのでしょうか?
コメントありがとうございます!
また、回答が遅くなり申し訳ありませんでした。(>_<)
私が考えている正しい立ち方とは、
必要最小限の筋力で立っている状態です。
ですので、
コメントに書いて頂いている耳や肩などの位置関係が、
必ず一直線になっていなとならないとは考えていません。
実際に骨だけで立つようにするには、
足関節の真下に重心を落とすことを意識してから、
足関節から頭蓋骨までの間にある全ての骨を
一つずつバランス良く載せていくようにします。
その過程で、最も力が抜ける状態を探していきます。
ただこのとき、
関節が固まっていて(特に脊柱)、
物理的に骨の上に骨をバランス良く載せることができない場合は、、
力を抜いて立つことは難しくなります。
またご質問などありましたら、
お気軽になさって下さい!(^^)/