2012年06月06日

骨と腱の痛み【運動器の痛みB】

今回は、骨と腱の痛みについてです。まずは、骨についてです(図1)。骨は、骨質骨膜骨髄軟骨質から構成されています。骨には血管や神経が存在しています。


骨質は、骨の基質で、緻密骨皮質骨)と海綿骨の2種類があります。緻密骨は骨の表層に存在する、極めて硬い骨です。海綿骨は骨の内側に存在し、網目状の構造物である骨梁を形成しています。


骨膜は、骨の表面を覆い保護している結合組織です。血管や神経に富んでいます。


骨髄は、骨の内部の空洞(骨髄腔)を満たしている軟らかい組織です。


軟骨質は、弾性力に富む組織で、血管や神経は存在しません。関節軟骨などがあります。


骨の構造.jpg

図1:骨の構造(大腿骨(太ももの骨))



骨において、『痛み』を生じさせる侵害受容器は、骨膜に高密度に分布し、骨髄骨質緻密骨海綿骨)にも存在しています。しかし、軟骨には存在していません。


続いて、腱についてです(図2)。腱は、筋肉の両端に存在する強靭な結合組織で、骨に付着しています。筋肉との結合部(筋腱移行部)では、筋細胞と強固に結合しています。骨との付着部では、骨膜の結合組織とよく癒合し、一部は皮質骨と強固に付着しています。


腱は、一般的に円形に近いひも状の構造ですが、膜状に広がったものもあり、これを腱膜といいます。


靱帯の構造.jpg

図2:腱



腱や腱膜には、『痛み』を生じさせる侵害受容器が高密度に分布しています。


つまり、『痛み』は骨でも腱でも感知されます。ただ、軟骨では感知されません。(^_^;)


つづく・・・


〈主な参考文献〉
橋本辰幸,熊澤孝郎:痛みの病態生理学 第8回 基礎:筋・骨・関節の痛み.理学療法25(7):1095-1101,2008.
中村隆一,齋藤宏,長崎浩:基礎運動学 第6版,医歯薬出版.2003.
奈良勲 監,内山靖 編:理学療法学事典,医学書院.2006.

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posted by ふなこしのりひろ at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 痛みのしくみ
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