2014年02月17日

エネルギーの温存I【歩行の基本26】

a.重力と慣性力の利用

推進力の生成@【歩行の基本B】
で説明したように、私たちが歩くときの主な推進力は、“重力”です。


そして、一度歩き出した後、私たちを前進させる主な力はこの“重力”と、“慣性力”です。


慣性力とは、推進力の生成D【歩行の基本F】でも説明しましたが、物体がその運動状態を維持しようとする力です。物体にはそのような性質があります。止まっている物はずっと止まっていようとしますし、動いている物はずっと同じ状態で動いていようとします。


私たちが歩いているとき、身体は前進していますが、身体には前進を維持する力が生じています。この力が、歩いているときの慣性力です。



つまり、歩行において、私たちを前進させている力は、“重力”と“慣性力”であって、“筋力”ではないのです!


私たちは、筋力で踏ん張って、地面を蹴って歩いてるわけではありません。


歩いているときの筋力は、その重力と慣性力が損なわれて失速しないようにするために発揮されているだけなのです。


歩行時の筋力は、床に転がしたボールが真っ直ぐ進むよう、ボールを左右から突いて進路を調整する役目のようなものです。



このように、私たちは歩くとき、重力と慣性力を最大限に利用することにより、必要最低限の筋肉、筋力しか使わずに済んでいるのです。


次回は、「精密な感覚機能」について説明していきます。(^^)/


つづく・・・


〈主な参考文献〉
Jacquelin Perry,Judith M. Burnfield:ペリー 歩行分析 正常歩行と異常歩行 原著第2版
(武田功・他監訳).医歯薬出版,2012.
Donald A Neumann:筋骨格系のキネシオロジー(嶋田智明・他監訳).医歯薬出版,2005.

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posted by ふなこしのりひろ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 歩行のしくみ
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